2004年05月31日

マエストロ・ベルティーニ、音楽監督として最後の演奏会

またまた躊躇しながら、投稿しようかどうしようか悩みながら、ネット上各所の投稿を読ませていただき、いまだに涙がこみ上げてきてしまいます。



埼玉会館〜みなとみらいホールでのベルティーニ/都響のマーラーチクルスが昨日5月30日をもって終わった。いや、好むと好まざるに関わらず終わってしまったという方が正確かもしれない。



演奏はこちらから言うことではないかもしれないけど、良かった・・と思った。ただ、この前の8番“千人”の時に感じたような涙が出るような感動というものはなかった。マエストロとの演奏も、これで終わりか・・・・という寂しい感情と言うべきか。



しかし今までにこんな感慨を持った演奏会などあっただろうか。



正直に言うと僕は都響に移籍する時の動機の大きな部分が、マエストロ・ベルティーニの元でマーラーが演奏できることだった。もちろん他にも理由はあるけど、とにかくベルティーニ氏の元でマーラーの音楽を演奏したかった。



希望は達成できたかもしれない。再びあるのかもしれないし、でももうないかもしれない。先のことはよくわからないが、残念ながら昨日の演奏会で一度ピリオドを打つしかないのか。



しかし、とっても充実感のあるいい演奏会だったのにこんなにも寂しい演奏会があるだろうか。



終演後にみなとみらいホールの主催者の方で開いていただいたパーティ。そばにいたSさんがぼそっと言われたのが「こんなに指揮者と楽員の間がうまくいっているのに指揮者が辞めなければいけないオーケストラは他にあるだろうか」と。僕もそう思う。



みんながみんなそうだとは言わないけど、7年も音楽監督という立場にいれば、お互いにわがままも出てくるし、良いところだけでなく悪いところも見えてくるもの。結果的に関係が思わしくなくなってお辞めになると言うことが多くなってしまう。これは仕方のないこと。音楽家は基本的にわがままなのだ。



しかし就任7年目のパーティで、マエストロは「都響のメンバーを愛しています」とおっしゃってはばからないし、僕たち(もちろんメンバー全員が同じ考えと言うことはあり得ないけど)も尊敬してやまない。これは社交辞令ではない。事情は良くは知らないけど、なぜ今辞めなければいけないのか。と、そういう気持ちを強く持った。



しかし、僕自身の話を書くと都響に移ってから幸運にもマーラー全曲、正確には降り番もあったので全部ではないけど、間違いなく僕自身の中でかけがえのない大切なものをたくさんいただいたと思う。



本当に偶然とは言え、都響に移ったこと、マエストロの元で演奏できたこと、埼玉会館とみなとみらいホールの方々のおかげで、マーラー全曲シリーズに参加できたこと、そして本当に一生懸命に聴いてくださった聴衆の皆さんと時間を共有できたこと。僕はマエストロ・ベルティーニはじめ、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいであります。音楽家としてこんなに幸せなことはないだろうと。とにかくこのことをずっと、胸に深く刻んでおきたいです。



写真はパーティでトロンボーンセクションとマエストロで記念に撮ったもの。



(ちょっとテンション上がったままなので、後で読み返して恥ずかしくなったら書き換えますわ(^^;))


posted by こが@管理人 at 00:32| Comment(6) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月27日

古賀トロ部屋トロンボーンブログ♪開設しました

まあいろいろあって昨年の今頃リニューアルして、それからこのブログ(WEBLOG)に出会って更新が楽になったこともあり、移転リニューアル1周年だなぁということもあり、タイトルのブログをついにスタートしました。



とにかくトロンボーン関係のコンテンツ弱かったので、少しはトロンボーン系のサイトとして、それらしくなるかなと期待しております。画像と楽譜をどうやって扱うのか全く決まっていなくて、見込みもなくスタートしたわけだけど、何とかなるでしょう。きっと(^^;)。



懸案のワンポイントレッスンの復刻版と、ウルトラブレス関係の記事でスタートしてみます。ご意見ご感想(叱咤)激励お待ちしておりまーす。



URLはこちら。

http://tromboneblog.blogtribe.org/
posted by こが@管理人 at 01:44| Comment(0) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

躊躇していたこと

しかし今月はまあいろいろあるもので、、、、



古い話になってしまったけど、実は書くことを躊躇していたのです。



マエストロ・ベルティーニと都響のマーラーの8番“千人の交響曲”だけど、3回目の本番中、最後の方でついに我慢できなくなって下を向いて涙をぬぐっておりました。ステージ上でプロとしてはどうかという気持ちと、あと新宿、埼玉と過去2回の演奏会に来てくださったお客様に対して、3回目が特別だったのかと思われるのもどうかと思ったのです。



しかし、前回書いたことと関連しているんだけど、個人的には経験を積んで音楽をより余裕を持って感じながら演奏できていたのは間違いないので、たぶんそういうことだとは思うのですが。



僕たちはいつも感動できるような演奏をしたいと強く思っているわけだし、会場によって手を抜いているとか言われるのは本当に心外で、出来れば3回とも素晴らしい演奏会にしたいと願いつつ舞台に上がっているわけです。しかし完璧ではない人間が何百人も集まって一つの目標に向かって頑張っているわけで、やはり出来不出来というものはある程度は仕方がないと思うわけで。でも言い訳には絶対したくないんだけど。



で、“千人”のあとプロムナードコンサートのハイドンの告別で最後だったかと思っていたところ、急遽出番だよという知らせがあって、今回のチクルスの最後、マーラーの9番に乗れることになって、今月はついにマエストロのコンサート全乗りと言うことになった。実は前もってルール上難しい話ではあったんだけど、全乗り志願はしていたのでした。きついけどいい演奏会になるよう頑張りたいと思います。請うご期待です。


posted by こが@管理人 at 01:31| Comment(0) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月19日

重い定期の次へ

マエストロ・ベルティーニとのマーラーチクルス、今回は第八番の“千人の交響曲”。昨夜新宿文化センターで一回目の本番が終わったばかり。



演奏会の内容は、まだ後2回あるので置いとくとして、僕としてオケ中で吹く初めての“千人”について。



都響がマーラー演奏に強いというか、得意としていると言うのが特色として良く言われているんだけど、今回ほどそのことを実体験として痛感した本番はなかった。



オーケストラというのはとにかくいろんな人間がいるので、僕のように今回“千人”が初めてと言う人間もいれば、6〜7回は演奏したなぁという人もいて、演奏会に臨む心境は相当違うと思う。



僕的には久々に新人の頃に味わったような不安感と緊張感を味わうことになってしまった。曲が曲だけに、予習というものにも限界があって、やはり経験に勝るものはないなぁと痛感しているところ。明日以降はもう少し余裕を持って本番に臨めると思うけど、都響というところ、たとえマーラーの“千人”であっても、経験者が多くて、要するにより音楽を広く、そして全体を見渡して演奏出来ている人の割合が非常に高いので、本当に頼りになる。



僕みたいに自分の周囲しか分かっていないようなプレーヤーでも、少しだけ経験があって多少余裕があるプレーヤーでも、スペシャリストのマエストロとの本番、共同作業の中で、なんだか大きな船に乗っているような感じと言えば伝わるか、言い方が上手くないんだけど、とにかく何があっても懐が深く許容されてしまう感じ。ホントありがたい。



“千人”は数年前札幌交響楽団にバンダで呼んでいただいたことがあったんだけど、オケ中で吹くのは今回全く初めてで、練習は毎日出来ていないことのやり直しと修正の連続。いやぁ勉強になりました。



で、まあ当欄ではあえてあまり触れていないんだけど、オーケストラ楽員の2年の有期雇用化で、どんどんメンバーが上手い人に入れ替わるという例のアレ。一見スーパーオーケストラになりそうな気がするんだけど、やっぱり違うと思うなぁ。あ、あくまで余談であります。あのプロ野球でも・・・・いや、やっぱやめとこ(^^;)




posted by こが@管理人 at 01:19| Comment(2) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月13日

重い定期

いよいよマエストロ・ベルティーニの音楽監督としての最後のシリーズが始まってしまった。マエストロとしても考え抜いたプログラムだろうと思うんだけど、第一回目の上野定期は思わぬ知らせが飛び込んできて、とても重い雰囲気の中ゲネプロが始まった。



肺ガンと診断されて療養中だった、白髪で背が高かったので印象に残っている方も多いと思うけど、都響コントラバスの“殿様”こと上杉隆治さんが当日の朝早く逝去されたという突然の知らせ。お見舞いにはついに行くことができなかったんだけど、メールではお元気だという事だったので、またお元気な殿にお会い出来るのを楽しみにしていたのに。



僕ともすごく仲良くお付き合いしていただいて、今こうして打ち込みと更新に使っているザウルスとデジカメ関係のお仲間でもあり「コガチャン何かいい物買った?」というのがいつもの挨拶の言葉で、僕もそうなんだけどかなりの“アタラシもの好き”。まあ良く一緒に上野やら新宿のカメラ屋さんあたりを徘徊したりしていたので、当欄にも登場されたことがあったかもしれない。



定期の方の1曲目がノアム・シェリフ作曲の「アケダ(犠牲)」管弦楽のためのパッサカリア(1997)。初演は我がマエストロ。非業の死を遂げたイスラエルのラビン元首相を悼んで作られた曲で、最後はオケ全員でささやく「パーチェム(平和)」という言葉で締めくくられる、非常に重いテーマの曲。



最後の方でトロンボーンとハープだけによる長めの掛け合い。途中から2番トロンボーンも加わるけど、ほぼソロだと思って吹く。なかなか重いテーマが今日はさらに重い。本当に重かった。でも“殿”に聴いてもらうつもりで吹いた。理由は分からないけど、上野の文化会館で“殿”に聴いてもらえたとしたら、その方がよかったのかなと思った。明日はサントリーホールで同じプログラム。もう一度しっかり聴いてもらおうと思った。
posted by こが@管理人 at 02:28| Comment(3) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月01日

Percy Faith 氏の指揮姿

当欄で取り上げるのがふさわしいかどうかわかんないんだけど、僕のプロフィールの欄でも触れている、Percy Faith 氏の指揮している映像を偶然だけど生まれて初めて見ました。



先程仕事で泊まっているホテルでBSチャンネルを見ていたら、モノクロの映像で“夏の日の恋”のオーケストラの演奏。途中からだったのでいや〜惜しいことをしたなぁとは思ったけど、でも少しだけフェイス氏の指揮姿を見ることが出来て、まあ何と言ったらよいのか、それだけなんだけどすごく凛々しい感じでしたねぇ。二十数年来(; ̄ゝ ̄) のファンとしては感慨深いものがあります。



最近輸入盤で“Percy Faith and His Orchestra”の復刻CDを見かけることが多くて、見たことないアルバムを含めて、まとめ買いしたばかりで、ちょっと自分的にはタイムリーでした。はい。


posted by こが@管理人 at 23:48| Comment(3) | 旧ブログサイトログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする